獨協中学校|デジタルパンフレット
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 獨協は1883年に開校し、今年で創立140年を迎える日本でも有数の歴史と伝統を持つ学校です。初代校長の西周先生は日本近代哲学の父と呼ばれ、開校式典では知育・徳育・体育の三育と教養教育の大切さを強調されました。また獨協学園で薫陶を受け第13代校長として戦後の獨協教育の礎を築いた天野貞祐先生は、教養と理性を重視し、生徒の中に上品な人格を形成する教育に努力され、その考えは本学園を貫く教育理念として今日まで引き継がれています。 新型コロナ感染症に伴う社会的制約がようやく緩和され、学校生活も徐々に日常を取り戻しつつあります。しかし広く世界を見渡すと、さまざまな原因から、私たちにとっては当たり前な「学校に通って勉強する」こともできない人たちがたくさんいます。多様な価値観を認め合い、共存し合うことは、口で言うほど簡単で生易しいものではありません。他にも地球温暖化の問題やエネルギー問題など、私たちが直面している課題はどれも大きく、私たちの知性と精神の絶え間ない努力が今ほど必要とされている時はありません。他者を敬い、他者のために善いことをしようとする意志と、世界を見通す深い知性と豊かな情操、そしてすべてを思いやることができる感性が必要です。 獨協では、6年間、同級生や先輩、先生たちなど様々な人たちと触れ合う中で人間として大きく成長してもらいたいと考えています。獨協生は、学力だけでなく、自分で考え、知的好奇心を持って様々なことに主体的に取り組むことができる、そして豊かな精神と体力を持ち、きちんと挨拶ができて、他人を敬い優しくすることができる「社会の優等生」を目指す生徒たちです。みなさんがその仲間に加わってくれることを、心から楽しみにしています。獨協中学・高等学校 校長上田 善彦獨協ディプロマポリシー切り拓く知性より良い未来を思い描き、その実現を図ることができる理性と教養を獲得すること。豊かな人間性学ぶことを通して人格を育み、多様な人々や生物と共に豊かな未来を実現しようとする思いを持つこと。柔らかな感性異なる文化的背景や価値観を持った様々な他者と協働することができる、柔軟な心を身につけること。「社会の優等生」を目指す獨協生。様々な人たちと触れ合う6年間を通し、人間として大きく成長してください。

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