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2026.03.10

大学訪問会(東京慈恵会医科大学・高校2年)

3月6日(金)、高校2年生の希望者20名が東京慈恵会医科大学訪問会に参加しました。

“Emergency Care EXPERIENCE”と題し、救急科の武田聡先生、山田京志先生を中心とした熱心なご指導のもと、大変充実した2時間を過ごしました。

①救急車稼働状況解説

救急救命と経過時間の関係性についてお話しいただきました。他院からの患者さんを救急車で搬送する際の車載カメラの映像を見ながら、交通量の多い東京で安全かつ迅速に移動することの難しさを目の当たりにしました。救急車が到着するまでの初期対応や、救急車が進行しやすい車線変更の方法を一般の方に周知することの大切さを実感しました。

実際に救急救命士の方から現場のお話を伺うことで、生徒も「理解はしていたが1分1秒を争う世界なのだと改めて心に沁みた」と感想を持ち、印象深いものとなりました。

②ER・E-ICU Tour&救急車体験

ER・E-ICU Tourとして救急科の施設内を見学しました。最新の医療機器に圧倒されながら、すぐそばで働く医師や看護師の皆さんの真剣なお姿を拝見し、生徒たちも感銘を受けた様子でした。院内は一次救急から三次救急まで対応できるよう合理的に設計されており、実際に歩きながら確認することができました。感染症蔓延防止のために空気が外に漏れない陰圧室の存在など、初めて知ることばかりで、生徒たちは興味津々で話を聞いていました。

 実際に患者さんが搬送されてきた際には、医師と看護師の皆さんが情報を共有しながら素早く対応されており、「チームとして働く」ということを実感する貴重な機会となりました。

 救急車見学では、医師や救急救命士の方が着用する装備を身に着けさせていただき、内部見学を行いました。救急車に乗ったことがない生徒にとっては、ぎっしりと積まれた医療機器や薬剤の多さが印象的だったようで、限られた空間に詰め込まれた工夫に感心する様子が見られました。

 

③救急シミュレーション体験

実際に授業や研修で使用されている設備を利用させていただき、医学部生になった自分を想像する貴重な時間となりました。まず、胸骨圧迫の力加減やスピードを可視化・点数化する装置を用いて、1分間の胸骨圧迫を体験しました。学校での救急救命講習などで胸骨圧迫の練習をしたことがある生徒は多かったのですが、リアルタイムに画面に反映される情報を基に適切な処置を学ぶ機会となりました。

次に、人体模型を使用した気管挿管の実習を行いました。気管と食道を誤らないように、かつ歯を損傷しないような角度と力加減を保って器具を扱う難しさに苦戦していました。生徒からは「緊急性の高い場面であれほどテクニカルなことを行う責任と判断力が問われ、非常に難しい」という感想が聞かれ、命を救うためには練習でも難しいことを実際に行う必要があるということを実感したのではないかと思います。

マニュアル除細動器の実習では、心室細動を起こしている患者が目の前にいることを想定して、脈や呼吸の確認や周囲の人への声かけといった一連の流れを体験させていただきました。どの体験も先生方は丁寧にお声がけいただき、うまくできた際には褒めてくださいました。実習の充実だけでなく、先生方のお人柄に生徒たちも感化され、実習後には「こんな現場で働いてみたい」という感想を多くの生徒が述べていました。

 

真剣かつ真摯に医療に向き合う先生方のお姿や、充実した設備・施設を拝見し、多くのことを感じ学ぶ訪問会となりました。

・「地下鉄サリン事件や新型コロナウイルスを経て、そこから学び工夫しており、様々な出来事から、医療は進化していると感じた」

・「『病気を診ずして病人を診よ』という言葉にあるように、人の背景や気持ちを考えられる医師になりたいし、ならなければいけないなと感じた」

という生徒からの感想に象徴されるように、医療現場の最前線を見せていただいたことで、医学が進化し続ける分野であることを体感するとともに、東京慈恵会医科大学に根付く伝統や精神を先生方から学び、生徒たちは大いに刺激を受けました。この日感じた気持ちを忘れずに、将来は医療現場で社会に貢献できるよう成長していくことを期待しています。