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緑のネットワーク通信
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2013.09.05
ヒナ
雷雨の朝、教員室にびしょびしょの小さな段ボール箱を抱えて数名の中学1年生がやってきました。
話を聞くと、昨日の帰り道、駅に向かって歩いていたところ、鳥のヒナが街路樹の下に落ちているのを発見したのだそうです。親鳥が来ないかとしばらく見守っていたのですが、やって来ず、そのまま放置するのもかわいそうなので段ボールの箱を探してきて、ティッシュペーパーを敷き詰めて、ヒナを移してあげたのだそうです。
そして今朝の雷雨。大丈夫だろうかと心配になって、昨日置いて帰った場所に行ってみると、段ボールのなかにはやはりずぶ濡れのヒナが。このままではヒナが死んでしまうと思い、どうしていいのかわからなくなった中学1年生は、とりあえず段ボールごと学校に持ってきたのだということでした。
体温の低下が心配だったので、新しい段ボールに新聞紙とトイレットペーパーを敷き、ベッドを作ってあげました。今日一日は生物室に置いておき、帰りに獣医さんのご家庭に連れて行ってもらえることになりました。
小さな命に目を向け、なんとか救おうとした気持ち、その気持ちに動かされて行動したこと。そしてそれが本校の生徒であったこと、とてもうれしく思います。なんだかホッとした朝でした。